五輪開催に便乗する詐欺 チケットは常に正規ルートで購入すること

2013.12.17


東京五輪開催が決定して喜ぶ滝川クリステル(左)と田中理恵選手(共同)【拡大】

 2020年の東京五輪開催が決まったが、まもなくソチ五輪も開かれる。こうしたスポーツのビックイベントの前後にはさまざまな詐欺が起こる。

 過去にも、女子サッカー日本代表「なでしこジャパン」がW杯で優勝した翌年、NPO法人から、なでしこジャパンの監督と選手らを招いて交流を行うという架空イベントのDMが届けられ、参加希望者は11万円を現金書留で送るように書かれていた。こうした架空のイベント開催には十分な注意をする必要がある。

 特に五輪が近づくにつれて頻発するのが、大会の観戦チケットをめぐる詐欺である。過去の大会を見ても、中国国内で北京五輪組織委員会の職員になりすました男が、入手困難な開会式のチケットを代理で購入するともちかけて金をだまし取ったとして逮捕されている。

 この種の詐欺はチケット入手が困難になる開催前に起きがちであるが、すでに東京五輪のチケット配布を名目にした詐欺勧誘が起きている。

 業者から「オリンピック関連企業への投資パンフレットが500人限定で送られていて、届いたら権利を譲ってほしい。もしパンフレットの到着後に電話をくれたら、五輪の入場券をプレゼントする」と言われたとの相談が、60代男性から消費者センターに寄せられている。

 これは買え買え詐欺で、大会の入場券をあげると持ち掛け、架空の投資話で金をだましとろうとする手口である。五輪チケットをあげるという甘い言葉に釣られず、常にチケットは正規ルートで購入して手に入れるものと、心しておきたい。

 このほかにも、過去に未公開株を購入していた70代男性のもとに、証券会社を名乗る業者から「五輪開催の決定で、株価が10倍に上がったので売ってほしい」との勧誘電話があり、男性が売却を決断すると「代金の送金の保険として、30万円が必要」と言われ、振り込んだ。

 その後も、手続き費用の名目で金を騙し取られている。東京五輪開催決定により、スポーツ関連などの五輪銘柄が上がったが、それに便乗した手口だ。

 五輪開催決定のうれしさから、心のガードが甘くなりがちだが、今後も五輪に乗じた詐欺には十分な警戒をしておきたい。

 ■多田文明(ただ・ふみあき) 1965年生まれ。ルポライター。詐欺・悪徳商法を数多く潜入取材。洗脳・カルトにも詳しい。9月に新著『悪徳商法 わざと引っかかってみました』(彩図社)刊行。

 

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