「姫路城」は改修中も迫力たっぷり! 黒田官兵衛の故郷・姫路へ

2014.01.17

連載:旅日和


天守閣を間近に見る「天空の白鷺」のにぎわい【拡大】

 大河ドラマ「軍師官兵衛」の舞台、兵庫県姫路市の旅。まず世界遺産の姫路城へ。かつて黒田氏の居城だったところだ。西郊にある書写(しょしゃ)山は平安時代からの名刹(めいさつ)。「官兵衛」だけでなく、映画「天地明察」のロケ地にもなった。この町でうまいものといえば、ショウガじょうゆのきいた「姫路おでん」だ。 (清丸恵三郎)

 「軍師官兵衛」とは言うまでもなく黒田官兵衛のこと。後の如水。司馬遼太郎『播磨灘物語』の主人公として知られる。NHKの番組宣伝コピーには「この男がいなければ、豊臣秀吉の天下はなかった」とあるが、江戸時代になってからの黒田家の宣伝がうまかったからというのが、戦国史研究家のお見立てだ。

 そうした理屈はさておき、昼前に姫路着。城に続く道は「ひめじの官兵衛」なる幟で覆いつくされている。1月12日には「大河ドラマ館」もオープン。地元の観光ブームに賭ける期待感がいや応なしに伝わってくる。

 姫路とくれば、まずは城。バスの便もあるが、駅前から歩いても7−8分。現在、「白鷺」の名で知られる優美な白亜の天守は屋根や壁面の修理工事中で、見ることはできない。すっぽり構台や素屋根で覆われているのだ。ただし、1月15日までは、構台に設置されたエレベーターで「天空の白鷺」という見学スペースに上り、通常は不可能な天守外観を間近に眺めることができた。これがなかなかの迫力。

 横浜から来たという女性は「やはりこの城は素晴らしい」とうっとり。記者が訪れたのは12月半ばの平日。それでもかなりの人だかりだった。というのも1月16日から見学スペースに上れなくなるから「見学者が急増していました」とは、姫路市観光交流推進室の林直己さん。今は残念ながら登れないが、この城には他にも見どころは多い。

 姫路城は西播磨の小豪族黒田氏の居城だったが、羽柴藤吉郎の播磨攻略の際に官兵衛が差し出し、今の巨城の基礎がつくられた。関ヶ原戦後、池田輝政が現在の形に改築、黒田時代や羽柴時代の遺構は石垣の一部に見られる。いま天守内部は見られないが、かの千姫が住んだ西の丸なども必見。藩主下屋敷跡などを新たに整備した池泉回遊式の庭園「好古園(こうこえん)」も時間を割く価値はある。

 バスで次は書写山へ。西の比叡山とも称されるこの山には、弁慶が修行したと伝えられる古刹圓教寺がある。清水寺を思わせる舞台づくりの摩尼殿をはじめ、大講堂、常行堂など重厚な建造物が並び、荘厳な空気に覆われている。

 ちなみに西国三十三霊場の第二十七番札所で、観光客だけでなく白装束の巡礼者も散見する。「官兵衛」のロケだけでなく、最近いくつかの映画がここで撮影されたとか。参道の上り下りはけっこうきついが、それもまたありがたさのうちである。

 ホテルに荷を置いて街中へ。駅近くで見つけた小さな飲み屋へ入る。酒米産地で知られる播州の芳醇(ほうじゅん)な地酒。おでんの大根には薄くショウガじょうゆが刷いてある。熱燗とぴりりと辛い風味が何とも言えない。酔う。

 翌日は官兵衛が仕えた小寺氏の居城だった御着(ごちゃく)城跡へ。家来筋の城の豪華絢爛(けんらん)ぶりに対して、こちらは小公園に石碑が残るだけ。栄枯盛衰と言うべきか。

 

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