「表札作れば運勢良くなる」げん担ぎの心理につけ込む

2014.01.21


訪問販売に注意を呼びかけたステッカー【拡大】

 年始を迎え、神社などを巡り、家内安全、商売繁盛を願った人も多いかと思う。その際、お守りなどの縁起物を購入する人もいるだろう。日本人は、げん担ぎ的な行動が好きだが、こうした行為につけこむ悪質な訪問販売業者には警戒が必要だ。

 よく知られているものに「仏壇を拝みたい」と消費者宅を訪問し、家に上がり込むと「先祖の悪因縁により、不幸が降りかかる」と脅し、開運の印鑑や数珠などの商品を売りつける霊感商法がある。これらの悪質業者の中には、玄関先に掲げる表札をネタにして、金を騙し取る者もいる。

 一昨年、広島県と岡山県から行政処分を受けた業者は「運勢を見てあげる」と家を訪問し、家族らの個人情報を聞き出した上で、離れの玄関先に表札がかかっていないことを知ると「表札をかけていない家は繁盛しない」「この玄関から出入りすると、よくないことが起きる」と告げて、約4万円のお守り付きの表札を購入させていた。

 また昨年11月に業務停止命令を受けた訪問業者は、応対に出た女性に夫の姓名判断を行い「この人はよく事故をしている。表札を作ればご主人の運勢は良くなる」と告げた。このままでは夫が事故に遭うかもしれないと不安になった女性は表札を購入した。

 実は、この行政処分を受けた2社の元代表は同じ人物で、この元代表と営業員らは特定商取引法違反で逮捕されている。

 このほかにも消費者センターには、訪問業者に「表札が古いので、新しいものに換えた方がよい」と言われ、5000円を払ったが、その後、業者が商品を持ってこなかったという相談もある。

 訪問販売ではクーリング・オフができるが、金額がさほど高くないために、契約書や領収書を受け取らないことも多い。相手の身元が不明ではお金が取り戻せなくなってしまう。

 詐欺業者が家を訪れた際、玄関先に「勧誘しやすい家=○」「勧誘が難しい家=×」などのマーキングを残し、次回、訪問する際の道標にすることもある。とかく玄関周りは詐欺業者のターゲットにされやすい。玄関先にはカメラなどの防犯機器をつけるなど、日ごろから詐欺業者を寄せ付けない対策を心がけておきたい。

 ■多田文明(ただ・ふみあき) 1965年生まれ。ルポライター。詐欺・悪徳商法を数多く潜入取材。洗脳・カルトにも詳しい。新著『迷惑メール、返事をしたらこうなった。』(イースト・プレス)刊行。

 

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