身近に潜む不正なアルバイト マネーミュールの誘いに注意

2014.02.04


銀行口座の出し入れにはくれぐれもご用心!【拡大】

 今年4月から、消費税が8%にアップすることになり、物価も徐々に高騰している。私たちの懐事情は寂しくなるばかりである。そうしたなか、ネットではさまざまな楽に稼げるアルバイト情報が氾濫している。しかし、中には違法行為に手を染めさせようとする仕事も多くある。

 知人に紹介された業者から、「ネット銀行に口座を開設し20社以上の証券会社にFX取引の口座を開設すれば4万円払う」といわれ、必要な情報を業者に渡したが、どこの証券会社に口座が開設されたのかよくわからないといった相談が東京都の消費者センターに寄せられている。

 銀行口座などを売買することは犯罪行為である。それがもし詐欺などに使われれば、取り返しのつかないことになってしまうので、安易に応じてはいけない。

 先のような手口は、若者が引っ掛かってしまいがちだが、中高年も気をつけたいものに、マネーミュールがある。これは「犯罪収益金の運び屋」のことで、不正に得たお金を第三者の口座を経由して、金の出所をわからなくさせる手口だ。

 「いったん、自らの口座にお金を預かり、それを別な口座に振り込むだけで、金の一部が報酬としてもらえる」という求人広告メールを見て、実際に海外に送金すると、銀行から「口座を凍結する」との連絡があったという例をあげて、警視庁でもマネーミュールの誘いに乗らないように、注意喚起している。

 また昨年、休眠会社を使い、ショベルカーなどの重機を業者から仕入れながら、代金を払わず、それらを転売する「買い受け詐欺」を行っていた犯人らが逮捕されている。

 その際、仲間を集めるのに、ハローワークへまっとうな会社を装って求人募集を出していた。一見、普通にみえる求人募集でも、私たちを犯罪行為に誘おうとするものもある。近年、ブラック企業問題などが騒がれているが、自らが詐欺的な行為にかかわってしまえば、逮捕されることにもなりかねない。

 「楽な仕事で、簡単にできて、高収入」。こうした文句には裏があるものだ。応募に際しては求人内容を事前に確認し、犯罪に抵触する恐れがあると思えば即座に業者からの誘いを断るようにしたい。

 ■多田文明(ただ・ふみあき)1965年生まれ。ルポライター。詐欺・悪徳商法を数多く潜入取材。洗脳・カルトにも詳しい。新著『迷惑メール、返事をしたらこうなった。』(イースト・プレス)刊行。

 

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