ファンの心理をついた詐欺 偽造チケットは若い世代が被害者に…

2014.02.18


ファンが殺到するAKB48のコンサート【拡大】

 誰にでも、心の中に憧れの存在がいると思うが、ファンの心理をついて、金を騙し取ろうとする手口には注意が必要である。

 ネットオークションに、偽造したAKB48やジャニーズなどのアイドルグループのサイン色紙やグッズなどを出品して、多くの人から金を騙し取っていたとして、40代の母親と娘、前の夫らが千葉県警に逮捕されている。犯人らは、この偽造行為を家族ぐるみで行い、被害は3000件以上といわれている。

 またネット掲示板の書き込みを通じて、30代の主婦があるバンドのファンであることを知った女が、「紹介料を払えば会うことができる」と嘘をつき、繰り返し金を振り込ませて、100万円以上を搾取したとして逮捕されている。

 ネットでは情報が手に入りやすい分、眉唾な情報も氾濫しやすく、さまざまな詐欺行為が行われやすい。特に、ファンサイトなどの掲示板を利用されると、相手が見知らぬ者であっても、同じ憧れの存在を慕っているという共通の意識から警戒心が緩くなりがちで、容易に金を巻き上げられてしまうことになる。

 ファンの心理をついた手口で、以前から多いものにチケット詐欺がある。昨年も大手のSNSサイトなどを通じて、偽造したEXILEのコンサートチケットを200枚以上販売し、金を騙し取った男らが警視庁に逮捕されており、その被害金額は約400万円に上る。男らは、このほかにもNHK紅白歌合戦の偽造入場券も販売していた。

 また、ネット掲示板にアイドルグループのチケット希望と書き込んだ10〜20代の人たちに対し、「金を振り込めばチケットを送る」と虚偽のメールを送り、チケット代金をだまし取ったとして、20代の男が大阪府警に逮捕されるなど、この手の詐欺は後を絶たない。

 こうしたチケット詐欺では、ネット上の見知らぬ相手との取引には危険がつきまとうことに意識の薄い、比較的若い世代が被害に遭いがちである。その場合、どこに相談していいのか、わからないことも多く、泣き寝入りすることにもなりかねない。それだけに、親の側の見守りは必須であり、日々の家族間のコミュニケーションは欠かせないといえるだろう。

 ■多田文明(ただ・ふみあき) 1965年生まれ。ルポライター。詐欺・悪徳商法を数多く潜入取材。洗脳・カルトにも詳しい。新著『迷惑メール、返事をしたらこうなった。』(イースト・プレス)刊行。

 

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