山崎パン運転手に賞賛の声 立ち往生ドライバーにパン配布 

2014.02.18


交通インフラをまひさせた記録的な大雪=長野県軽井沢町【拡大】

 関東甲信と東北で14〜16日に降った記録的大雪の影響で、立ち往生する車が相次ぐなど交通インフラのもろさが露呈されたが、ある企業のドライバーがとった行動が注目されている。大手製パン「山崎製パン」(東京)の配送トラックの運転手が積み荷の菓子パンなどを動けなくなった他の運転手に無償で配ったのだ。心温まる行為にツイッターなどでは「山崎パン偉い」「リアルアンパンマン」と称賛の声があふれ、それを好感したのか、同社の株価(17日)もジワリ上昇した。

 予想外の大雪に多くの高速道路がまひし、通行止めとなった15日。中日本高速道路(名古屋)によると、中央自動車道の大月インターチェンジ(山梨県大月市)付近では高速道から出ようとする車が同日夜に滞留したため、同社では談合坂SA(同県上野原市)に約270台の車を誘導した。

 美談はこのSAで生まれた。居合わせた山崎製パンの配送トラックの運転手が、積んでいた菓子パンなどを他の運転手らに無償で提供したのだ。

 雪が降り積もり、刻々と兵糧攻めになっていく状況。機転を利かせた運転手はトラックから好きなだけ持ってって…とパンの入ったケースを降ろしたという。

 感動した周囲は、運転手がパンを配る様子を写真とともにツイッターに投稿。すると「リアルアンパンマンあらわる」「こういう企業は日本の鏡だね」などたたえる声がネット内にあふれた。

 この人道的行為を好感してか、週明け17日の山崎製パンの株価は寄り付きから買われ、一時前週末終値比74円高の1182円まで上昇。出来高は前週末の3・6倍まで膨らんだ。

 SAでは、飲食店など複数のテナントも16日朝までに、丼ものや麺類など約1000食を無償で配った。

 運転手の機転に感謝の声が寄せられる山崎製パン。現実のアンパンマンとなった運転手について「当社関連の従業員で間違いありません」(広報)と前置きした上で、こう話す。

 「どんな人物なのかと問い合わせも多いのですが、個人的な情報は外に出しておらずご了承ください。今回の件は、特にルールで定めたわけではありませんが、これまでも同じような取り組みをやってきました。自社の物流を生かせたと思っています」。東日本大震災でも活躍した同社。緊急時には同様の対応を取ることが徹底されているという。

 「(17日だけで)お褒めの言葉も50件以上いただき…」と喜ぶ半面、「長野県や山梨県の取引店に商品が届けられず、ご迷惑をかけている」と大雪で品薄が続く店舗も気遣う。

 過酷な環境のなかでの助け合い。なかなかできることではない。

 

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