犯罪に加担したと思わせる振り込め詐欺 「偽装事件」の共犯者に

2014.03.04


郵便局でも振り込め詐欺に騙されないように呼びかけている【拡大】

 このところ私たちを犯罪に加担したと思わせて、金をとる手口が増えてきている。

 昨年、80代の女性宅に貴金属の販売会社から封書が届き、別会社の男から電話があり、「パンフレットが届いた人しか投資できない。販売会社から投資用の口座番号を聞いてくれれば、お金を支払う」と言われた。

 これは、売り手と買い手の双方から電話をして金を騙し取ろうとする買え買え詐欺の手口である。しかし、ここからこれまでの手口とは違う展開を見せる。

 女性が販売会社から聞いた番号を男に伝えると、後日、販売会社から、3000万円の投資があったと告げられる。すると、警察を騙る男から「男が、勤める会社から金を横領して、あなたの名前も出ている」という電話が入った。女性が犯罪の共犯に問われているというのだ。

 そこで警察から指示された弁護士に連絡をすると、すでに裁判が行われていて「和解のための供託金が必要」と言われ、女性は1000万円ほどを郵送してしまった。これは横領事件に関わったと思わせる詐欺の手口である。

 70代女性宅に男から商品購入の勧誘電話があったが、女性は断った。にもかかわらず、荷物が届き、開けると札束が入っていた。驚いた女性が発送先に電話をすると、男から荷物の転送を頼まれたので指示通りに送ると、今度は別な男から電話がかかった。「偽札の転送を指示した男が逮捕された。あなたも共犯で逮捕される」と脅され、それを免れるための費用を要求されている。

 この時はお金を引き出そうとした郵便局職員が女性を説得したため、事件を未然に防いだが、偽札を送り付けるなどして、ウソの事件をでっちあげることもある。

 日々、ニュースなどの情報に耳を傾けて、ひとつでも多くの詐欺の手口を知って身を守るようにしておきたい。

 ■多田文明(ただ・ふみあき)1965年生まれ。ルポライター。詐欺・悪徳商法を数多く潜入取材。洗脳・カルトにも詳しい。新著『迷惑メール、返事をしたらこうなった。』(イースト・プレス)刊行。

 

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