少女漫画「ちはやふる」が火付け役 競技かるたに若者の参加者が急増中

2014.03.18


和室で開かれているかるた教室。子供たちの手さばきはまさに瞬間技=和歌山市【拡大】

 少女漫画「ちはやふる」(末次由紀作)が火付け役となり、小中学生や高校生の間で「競技かるた」ブームが広がっている。特に百人一首が人気で、各地で開催されている競技大会では高齢者に混じって若者の参加者が急増しているという。授業などに取り入れる学校もあり、1300年の時を超えてにわかに活気づいている。

 全日本かるた協会(東京都)によると、現在のかるた人口は約100万人。1年中、全国各地でかるた大会が開かれ、開催数も参加者も増加傾向という。

 万葉集で多くの和歌が詠まれている和歌山県かるた協会が主催する教室でも、高齢者と一緒に真剣にかるたを見据える子供たちの姿があった。

 「5年ぐらい前まではおじさんばかりだったのに…」と同協会の室川公宏会長。教室は毎週火、木曜日に開かれて30人以上参加するが、近年は高校生以下の子供が大半を占めるようになったという。また、市内の小学校に出向いてかるたの魅力を伝えても「10人も集まらなかった」そうだが、ここ数年で会員は5倍以上に増え、練習場所として借りている和室1部屋では足りなくなったそうだ。

 かるた復権のきっかけは「ちはやふる」の影響が大きい。同作は2007年12月から少女誌「BE LOVE」で連載中で、11年と13年には日本テレビ系でテレビアニメにもなった。漫画がきっかけで競技かるたを始めた人も多く、競技かるた人口の拡大につながったとされる。室川会長は「漫画の主人公みたいになりたいと憧れている子も多く、有段者をもっと出していきたい。和歌に数多く詠まれた名所として、もっと普及させたい」と意気込む。

 かるた教室に参加していた市内の小学4年、中西眞秀(まほ)さん(9)は学校の授業でかるたを初めて体験し、「いっぱい勝てたので、やみつきになった。かるたクイーンの手は見えないくらい早かった。私もクイーンになりたい」とニッコリ。その横では、同市の玉置東紀雄さん(73)が、「ずっと元気に続けていれば、いつか全国最年長の現役プレーヤーになれるやろ」と目を細める。

 学校現場では、11年度に小学3年生の国語教科書に「百人一首」が登場した。それをきっかけに県内各地で「五色百人一首」が広まった。

 100首を20枚ずつ緑、青、黄、桃、橙の5色に分け、色別に試合を楽しむ競技かるたの入門編だ。取り札は全てひらがなで、百人一首を活用する上でのネックだった100首の暗記や1時間以上にわたる試合時間をわずか5分程度に短縮できた。

 「幼い子は長時間の試合には飽きる。でも20枚なら楽しんで覚えられるので、一生懸命練習しています」と、五色百人一首協会和歌山県支部で支部長を務める寺本寛教諭は話している。礼儀作法を学びながら集中力も養えるとあって、最近では学校の授業でも積極的に取り入れられ、保護者からも好評だ。

 寺本教諭は「かるたは性別も年齢も関係ない。教室で子供たちが互いに話すきっかけにもなり、常備する学校も増えています」と話している。

 

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