教会、絶景、うどん三拍子揃った癒やし空間 長崎県新上五島町

2014.06.20

連載:旅日和


信者たちが7年かけて積み上げた重厚な「頭ヶ島天主堂」【拡大】

 長崎県五島列島の新上五島町は、2004年に有川町・上五島町・若松町・新魚目町・奈良尾町の5町(周辺部に有人島5、無人島60を含む)が合併して誕生した、世界遺産候補「長崎の教会群とキリスト教関連遺産」の町だ。思いのほかアクセスは良く、福岡・博多港から野母商船の「フェリー太古」に乗り、青方まで一晩の船旅をするほか、九州商船のジェットフォイル「ぺがさす」も長崎港〜奈良尾間を75分ほどで結んでいる。(板倉あつし)

 新上五島町の中通島と橋で繋がっているのが頭ケ島。この小島にある「頭ケ島天主堂」は、信者たちが自ら切り出した砂岩を積み上げて作った日本全国でも珍しい重厚な石造りの教会堂。内部は折り上げ天井に花柄をあしらった優しい雰囲気を醸し出している。1910年に着工し、完成までに7年を要した。町内に29ある教会の中でも国指定重要文化財である。

 日常生活の中で、信者たちが祈りをささげる神聖な建造物との出合いは感動的だ。

 「龍観山展望所」から望む、入り組んだ美しい半島や、中通島と若松島を結ぶ全長522メートルの白い橋「若松大橋」が織りなすコントラストは、身体と心を解きほぐしてくれる絶景だ。

 「坂本龍馬ゆかりの広場」は、司馬遼太郎氏の「竜馬がゆく」の記述を調査した、地元小学校の教諭たちによって1968年に発見された、洋型木造帆船「ワイル・ウエフ号」が遭難した潮合崎(しおやざき)の沖合を望む広場だ。

 龍馬が長崎で組織した日本初の貿易商社「亀山社中」が所有したワイル・ウエフ号では、池内蔵太を含む12人が亡くなった。仲間たちの冥福を祈る龍馬の銅像と石碑、かじ取り棒のレプリカが配されている。広場のすぐ近くの民宿「潮騒」の庭先には、かじ取り棒の現物が展示されており、この地を墓参りで訪れたであろう龍馬の、驚くべき行動力を感じ取ることができる。

 遣唐使船の寄港地として栄えた五島には、古くからさまざまな大陸文化がもたらされた。中国から伝わった麺文化は、島の特産品であるつばき油で延べた、細くコシの強い「五島手延べうどん」へと進化し、五島列島を代表する逸品となった。

 火に掛けた鍋でグツグツと煮込む「地獄炊き」は、俗に言う釜揚げうどん。アツアツのアゴ(飛魚)だしと、カツオ節入り生卵の2種類のつけダレを試したが、アゴだしと五島うどんの相性は抜群。上品なコクが信条のアゴだしで食してこそ、五島うどんは本領を発揮する。取材中ずっと案内してくれた、新上五島町役場観光物産課の武石英理子さん。彼女のススメで生麺と乾麺の食べ比べもしてみた。生はモチモチ、乾しはシコシコ、甲乙つけがたい美味だが、個人的には五島らしい乾しに軍配があがった。

 【問い合わせ】「新上五島町を楽しく旅する情報サイト」「野母商船グループ」「九州商船 Official Site」でWEB検索

 

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