美しい緑や鳥に囲まれた“森の工場”でウイスキー「白州」の奥深さ味わう 山梨県白州近辺

2014.07.04

連載:ライフ


南アルプスのふもとの森に包まれた白州蒸溜所【拡大】

 久しぶりに青空が広がったので新鮮な空気と緑と、おいしいウイスキーなんぞを味わおうと山梨県北杜市に向かった。東京から2時間ほどで小淵沢駅。降りるとオゾンいっぱいの空気がうまい。車で10分ほどで、目的地のサントリー白州蒸溜所だ。土日は送迎バスが出るそうだから、それを使うと便利だ。遠くに甲斐駒ケ岳の雄大な姿が望まれる。 (清丸恵三郎)

 白州蒸溜所はこの甲斐駒を含む南アルプスの麓、赤松やブナなどに覆われた森の中にある。まさに森の工場。次々と訪れるウイスキー好きが木漏れ日の下を散策している。82万平方メートルの広大な敷地内にはバードサンクチュアリーが設けられており、探鳥会も開催されるという。

 まずはレストラン「ホワイトテラス」へ。ここでしか食べられないものをと頼むと、「自家製樽燻製(くんせい)盛り合わせ」「白州産4種のソーセージ盛り合わせ」ほかが出てきた。ほかとは、実はシングルモルトウイスキー「白州」の「森香るハイボール」。ミントが利いていて、渇いたのどに一気に流れ込む。燻製肉のスモーキーな風味が独特でまたおいしい。

 軽い酔いを払って工場見学へ。案内は、この工場ができる前年の1972年入社の佐野博さん。まずはビールのような香りが、次いでウイスキーらしい香りが漂ってくる。貯蔵庫は何十年もののウイスキー樽で一杯。お宝の山だ。

 「ここは山崎蒸溜所と異なるモルト原酒が必要になり造られました。南アルプスの花崗(かこう)岩層を潜りぬけてきた軟水で森の乳酸菌が活躍でき、四季の変化が大きいこともあり、期待通り白州独特の原酒ができています。4年ほど前からはグレーンウイスキーの仕込みも始まっています」(佐野さん)

 次いで有料セミナー「ウイスキー匠の技講座」。サントリー4代目チーフブレンダー福與伸二さんによるテイスティング講座だ。「白州」を構成する原酒の色を見、香りをかぎ、テイスティングする。ただし福與さんはビデオ出演。ウイスキーのブレンディングの奥深さが理解できる。

 工場見学のあと、小淵沢駅近くの道の駅などをぶらついたが、帰るにはまだ少し早い。ふと思い出したのは、この辺りは甲斐武田家終えんの地だということ。武田勝頼が甲府躑躅(つつじ)ヶ崎館を捨てて立て籠もった新府城が程近いはず。

 ということで、新府駅から10分ほど歩いて城跡へ。亡国の将ということで不人気なのか、駅前には案内板ひとつない。城への階段がまたきつい。少なくとも200段はある。腰をさすりつつ登りきったが、だだっ広い広場があるだけ。兵どもが夢のあと、と見回しているうちに、一転にわかにかき曇り…。慌てて駅に向かって駆け戻ることにした。

 

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