子供は満面の笑顔 JR四国を走る「アンパンマン列車」

2014.08.01

連載:ライフ


ゆうゆうアンパンマンカーの外観【拡大】

 日本中の幼児に絶大な人気を誇るアニメのキャラクターといえば、アンパンマンだろう。わが子を喜ばせるためにアンパンマンの顔が描けるようになったパパやママも多いはず。そんな小さな子連れの旅行に大人気なのが、JR四国を走る「アンパンマン列車」だ。そんな親子旅をご紹介。 (小牟田哲彦)

 高知県育ちの原作者、やなせたかし氏の全面協力を得て、2000年に一部の特急列車にアンパンマンのラッピングが施されたのが始まりで、その後どんどん車両や運行区間が増殖している。

 中でも、一部の特急列車に1両だけ連結される「ゆうゆうアンパンマンカー」は、車両の半分が子供用のプレイルームになっているため、四国以外からはるばる乗りに来る家族連れもいる。主に徳島線(徳島〜阿波池田)を走る特急に連結されるが、高松発徳島行きの特急「うずしお7号」も該当列車なので、岡山で新幹線から乗り換えて瀬戸大橋を渡ってすぐに乗るならこちらが便利だ。

 ただ、同車両の半室に設置されたわずか20席の指定席券の購入者だけがプレイルームに入れるため、この1日1本だけの高松発列車の指定席券はいつも早々に売り切れる。3歳の長男と一緒に乗るため、7月下旬の連休中の列車の切符を3週間前に買い求めたら、もう最後の1席だった(未就学児は無料なので、子供の切符は不要)。

 アンパンマンのキャラクターが随所に描かれた専用車両の中に入ると、座席から天井、通路までとにかくアンパンマンだらけ。大人だけで乗るにはちょっと気恥ずかしいような空間だが、わが子はアンパンマンのキャラクターであふれ返るプレイルームを見たとたん、満面の笑顔で靴を脱ぎ捨て、発車前からはしゃぎ回っていた。

 列車が動き出して大きく揺れると、アンパンマンが描かれた大きなクッションを抱えた長男がよろめいて後ろへ転倒した。でも、床が柔らかいマットなので、見た目ほど危なくない。本人も痛がる様子はなく、むしろ、室内全体が揺れるアスレチックが楽しくて仕方がないようだ。デパートのプレイルームでは味わえない感覚なのだろう。乗り合わせた他の子供たちと一緒に遊んでいると、それを見守る見知らぬ親同士も自然に会話が弾む。昔の汽車旅ではよくあったことである。

 プレイルームには専属スタッフも乗務しているが、仕切りのフェンスが保護者にとっても上から見守りやすい高さで、よく考えられた構造になっている。乗車時間も全区間で1時間強とちょうどよい。親が車窓を落ち着いて眺める余裕はないが、子供の印象には強く残るらしい。旅行後の今でも、長男は「またアンパンマン列車に乗りたい」としきりにせがんでくる。

 【メモ】「ゆうゆうアンパンマンカー」を連結している特急は「うずしお7号」の他に「剣山」(徳島〜阿波池田)のうち2往復だけ。一般の指定席車両も併結されているため、予約時には「ゆうゆうアンパンマンカーの指定席」と明示する必要がある。

 

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