米海兵隊のグアム移転は難航の気配 誰も口にしたがらない理由 (1/2ページ)

2014.08.20


米海兵隊員らが駐留する沖縄の普天間基地【拡大】

 オバマ政権は、沖縄に駐留している米海兵隊の第1遠征軍の主力戦闘部隊をグアム島に移転しようとしている。だが、この計画の前に極めて難しい問題が立ちはだかっているため、実現は難しいとみられている。

 誰も口に出さないというか、出したがらない難しい問題とは、戦闘から戻って来る兵隊らが殺し合いを忘れて憩うことのできる施設、はっきり言えば歓楽街とそこに働く女性ら従業員の問題だ。米海兵隊の戦闘は、空軍や海軍と違い、直接の殺し合いとなる。戦闘員は、肉体的だけでなく心理的にも殺伐とした経験をして基地に戻る。

 海兵隊は、そうした兵隊らを受け入れ、癒やすための施設を基地内に設けている。例えば、沖縄の基地には、米本土にあるものと同じファストフード店やゲームセンター、ディスコなどがある。

 だが、命がけの戦闘から戻った兵隊達はそれ以上のもの、はっきり言えば酒があって女性のいる歓楽の場を求める。

 「戦場から戻って来た若い兵隊らを基地に閉じ込めておくことは難しい。はけ口を作らなければならない」

 海兵隊司令官は私にこう言ったことがある。狭いグアム島に、こうした「はけ口」を作ることは現実問題として非常に難しい。

 私は沖縄海兵隊のグアム島移転計画が持ち上がった頃、島の経済人らと話をしたことがある。その一人はこう言った。

 「グアム島には、日本から年間100万人を超える観光客が来る。島にとって観光は、極めて大事な産業である。数千人の海兵隊員らのために新たに、その種の歓楽施設を作ることは難しい」

 しかも、グアム島では現在、米空軍、海軍が施設を拡張したり、要員を増やしたりしている。そこへ、さらに数千人の海兵隊が沖縄から移転してくることになると、グアム島は米軍で溢れかえることになる。

 

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