朝日新社長に“院政”危惧 木村氏辞任もくすぶる火種 (1/2ページ)

2014.11.15


木村伊量氏【拡大】

 これで幕引きにするつもりなのだろうか。東京電力福島第1原発事故に関する「吉田調書」報道で記事を取り消した問題などを受け、14日、朝日新聞社長辞任を発表した木村伊量(ただかず)社長(60)。まだ第三者機関による調査結果が出そろっていない段階での辞任に「無責任」と批判があがる一方、後任人事をめぐっては“院政”を危ぶむ声も。火種はまだくすぶり続けている。

 後任には、渡辺雅隆取締役(55)が就任。木村社長は取締役も辞任し、特別顧問に就任する。新たに代表権のある会長に飯田真也上席執行役員(63)が就く。役員人事は12月5日の臨時株主総会などで正式に決まる。

 木村社長は会見などは行わず、15日付同紙1面に「辞任にあたって」とのコメントを掲載。「過去の誤報取り消しが遅れたこと、8月の検証紙面で謝罪しなかったこと、(ジャーナリストの)池上彰さんのコラムを一時見合わせたことは大きな判断の誤りで、最終責任は経営トップである私にある」と改めて言及。

 同社の第三者機関が今月12日に吉田調書報道の記事取り消しを妥当とする見解を示し、慰安婦報道に関する別の第三者委員会も来月に提言をまとめるとして、木村社長は「再生をめざす道筋はつきつつあると判断した」と説明しているが、識者からは「無責任な幕引き」との批判も出ている。

 

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