【新展開 慰安婦問題】「朝鮮人強制連行」の虚実は触れたくないパンドラの箱 (2/2ページ)

2014.11.29


外務省が1959年7月に発表した資料には、朝鮮人強制連行について「誤解や中傷が世間の一部に行われているが、右は事実に反する」と記されている【拡大】

 吉田証言が出て、みんなそれを信じ、被害者捜しが行われ、慰安婦証言が現れた。人々は出来事の起こった順序・経過を忘れている。

 ただ、そうは言っても日本国内の論争では大勢は決した。あとは、米国など海外が歴史戦の主舞台となる。

 「ポスト8・5」の第2の争点は、吉田証言の撤回によって、慰安婦強制連行にとどまらず、朝鮮人強制連行も虚構であるといえるのかどうかだ。吉田氏は両方の強制連行を一体のものとして述べ、同時期に証言していたことが分かった。

 朝日は1982年10月1日の「朝鮮人強制連行」の記事を取り消すことに今後も抵抗するのではないかと思われる。なぜなら、それはいままで一度も国民的な議論にさらされることなく受け入れられてきた「朝鮮人強制連行」の虚実という問題のパンドラの箱を開けることになるからだ。理屈の通らない苦しい言い訳も、そのためだったのではないか。

 朝日新聞の今後の対応が見ものである。 =おわり

 ■藤岡信勝(ふじおか・のぶかつ) 1943年、北海道生まれ。北海道大学大学院修了後、北海道教育大学助教授、東京大学教授、拓殖大学教授を歴任。現在、拓殖大学客員教授。95年、歴史教育の改革を目指して自由主義史観研究会を結成。97年、「新しい歴史教科書をつくる会」の創立に参加し、現在同会理事。著書・共著に『「自虐史観」の病理』(文春文庫)、『教科書が教えない歴史』(産経新聞ニュースサービス)など多数。

 

注目情報(PR)

産経デジタルサービス

産経アプリスタ

アプリやスマホの情報・レビューが満載。オススメアプリやiPhone・Androidの使いこなし術も楽しめます。

産経オンライン英会話

90%以上の受講生が継続。ISO認証取得で安心品質のマンツーマン英会話が毎日受講できて月5980円!《体験2回無料》

サイクリスト

ツール・ド・フランスから自転車通勤、ロードバイク試乗記まで、サイクリングのあらゆる楽しみを届けます。

ソナエ

自分らしく人生を仕上げる終活情報を提供。お墓のご相談には「産経ソナエ終活センター」が親身に対応します。