インターネット上で「ぼったくり」と批判され、閉店した居酒屋をめぐる騒動が注目を集めている。問題の店は、通常の会計にチャージ料金などを加算し、不当に高額な代金を客に請求していた。ただ、こうした被害は氷山の一角。新宿・歌舞伎町をはじめ都内各地の繁華街で「プチぼったくり」と呼ばれる同種の悪質な営業を行う居酒屋が複数あるというのだ。
問題の居酒屋は、歌舞伎町にほど近い「風物語新宿店」(東京都新宿区)。騒動は、昨年12月27日、短文投稿サイト「ツイッター」へのある投稿から始まった。利用客が、店名を名指しした上で「ぼったくられました」とツイート。添付された伝票の画像がネット上で瞬く間に拡散した。
5人で利用したが、6人分のお通しを請求されたほか、伝票には飲食代金以外に7000円を超えるチャージ料や4000円ほどの席料、週末料金などが加算されており、「悪徳商法」などと批判が殺到したのだ。
これを受け、運営元の海野屋(新宿区)は12月29日に謝罪。同31日には、30日付で問題店の閉店と過剰請求分を返金することをホームページで発表した。ただ、同社は渦中の店以外にも都内などで複数の店舗を経営しており、ネット上では「別の店舗でも同じようなぼったくり行為を行っているのでは」との疑惑がくすぶっている。