高齢者“認知症”10年後は「5人に1人」に 早期対策急務 (1/2ページ)

2015.02.11


自分でできる認知症の気づきチェックリスト(白抜き数字は点数) ※東京都発行パンフレット『知って安心 認知症』より。チェックした(1)から(10)の合計が20点以上の場合は、認知機能や社会生活に支障が出ている可能性があり、医療機関などへの相談が望ましい。チェックリストの結果はおおよその目安で医学的診断に代わるものではない。認知症の診断には医療機関での受診が必要。身体機能が低下している場合は点数が高くなる可能性がある【拡大】

 高齢化が進み、うなぎのぼりに増える「認知症高齢者」。厚生労働省研究班の推計では、高齢者(65歳以上)の認知症は10年後に最大で730万人となり、「5人に1人の時代」に突入するという。高齢者の交通事故を減らすため、ドライバーの認知機能を厳格に審査する法律改正も進む。忙しく働くサラリーマンにとって、もはや人ごとではない認知症の恐れ。どのような対策が有効なのか。

 厚労省が1月7日に発表した数字は衝撃的だった。

 同省研究班の推計で、団塊の世代が全員75歳以上になる2025年に、認知症の高齢者は675万人となり、認知症発症に影響を与える糖尿病の有病率が増えた場合は730万人に上るという。65歳以上の5人に1人が認知症になる計算だ。

 現在、予備軍とされる「軽度認知障害」(MCI)は約400万人いるとされ、MCIも今後増加することを考えれば、認知症は「国民病」といっても過言ではない。

 日々の対策で防ぐことは可能なのか。

 精神科医で、東京都健康長寿医療センター研究所の粟田主一(しゅいち)研究部長は、「残念ながら、発症のリスクを下げて発症年齢を先延ばしにすることはできるが、発症自体を防ぐことはできないのが現状。年齢の要因が大きく、75歳で発症しなくても80歳、85歳と年齢を重ねれば発症する可能性は高まる。しかし、発症のリスクを下げることは重要」と話す。

 認知症の原因となる病気には、アルツハイマー病や脳血管障害などがある。これらは糖尿病、高血圧症、脂質異常症、心疾患などの生活習慣病によって、発症のリスクが高まることが判明している。まずは、生活習慣病の予防をしっかり行うことが、最大の“認知症対策”という。

 「アルコールの飲み過ぎ、喫煙、運動不足、偏った食事などの悪習慣の積み重ねが生活習慣病につながり、認知症のリスクも高める」(粟田氏)

 さらに、精神的な状態も重要な要素だ。

 

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