今年は終戦70年ということで、社内の歴史講座以外に全国の青年会議所や商工会などで歴史をテーマとした旅行の話をする機会が増えそうです。
その際、私はインド国民軍を率いて日本と一緒に戦ったチャンドラ・ボースについて触れます。かつて私はミャンマー(旧ビルマ)にホームステイをしていたことがあって、現地でインパール作戦での「チェロ・デリー(進めデリーへ)」の話を詳しく聞いたからです。
インドでは「日本の人々がボースの活躍を覚えてくれるなら、私たちインド人も英国植民地支配に抵抗するため、ボースがインド国民軍を組織したことを支援したのが日本だったことを思い出すべきだ」という世論があります。
残念ながら、日本ではマハトマ・ガンジーのことは語られてもチャンドラ・ボースのことを知らない人が多いようです。しかし、東京都杉並区にある蓮光寺には、チャンドラ・ボースの遺骨が埋葬されており、ネルー首相をはじめ主だったインド人が参詣されると聞いています。
そこで今回はガンジー、ネルーと並んでチャンドラ・ボースの肖像画が掲げられたインド国会議事堂のあるデリーの世界遺産を紹介します。