NHKの報道番組「クローズアップ現代」で記者の指示によるやらせがあったと指摘されている問題で、「出家詐欺のブローカー」と虚偽の報道をされたとして、訂正報道を求めている大阪府内の飲食店店長の男性(50)が21日、大阪市内で記者会見し、放送倫理・番組向上機構(BPO)の放送人権委員会に申し立てたことを明らかにするとともに、疑惑を調査するNHK調査委員会について「自浄作用がまったくのゼロ」と批判した。
会見で男性はNHK調査委が9日の中間報告で、やらせの有無について結論を先送りにしたことに対して「『犯人』が『犯人』を取り調べたところでどうにもならない」と批判し、「改めて第三者が真相を明らかにしてほしい」と申し立ての動機を語った。
男性にNHK記者を紹介し、番組内で多重債務者役を演じたとされる知人男性が、マスコミ数社の取材に対し、やらせを否定していることについては「彼は『ツレ』(友人)だと思っていたが、いとも簡単に向こう(NHK側)についてしまった。寂しいという思いしかない」と唇をかみしめた。
NHKが調査終結のめども立たない14日に、記者が所属する大阪放送局の坂本忠宣局長を理事に昇進させる人事(25日付)を決めたことについては「ふざけるなと言いたい。調査委はこの人事のために、ちんたら調査をしているのではないか」と怒りをあらわにした。




