首都圏占有率が上がった大学ランク 合格者が6割超える東京外大

2015.07.03

 かつて全国から受験生が殺到した首都圏の人気大学だが、近年は地方からの受験が減り、首都圏の合格者が増えている。今週は主な首都圏の大学の地元・首都圏(東京、神奈川、千葉、埼玉)からの合格者に占める割合が、この10年で上がっている大学ランクを紹介したい。

 地方の高校生や保護者の多くは、地元の大学に進学し、地元での就職を望んでいる。少子化で子供が少なく、親元にいてほしいとの保護者の気持ちと、子供も親元から通う方が楽との考えが一致した結果だ。就職でも地方公務員が人気。安定しているうえ、転勤先が限られるからだ。地元以外の大学を受けない受験生も増えている。

 首都圏の割合がもっとも上がったのが東京外国語大。10年前の首都圏の割合38%から、今年は6割超え。国立大で首都圏の割合が上がっているのが特徴だ。東京外国語大戦略支援室の山口登之室長は「首都圏の割合は高くなっていますが、突出して高いわけではありません。少子化のなか、進学者は東京がもっとも大きく増えているので、首都圏の割合が上がるのは当然ではないでしょうか」と話す。

 東京外国語大の都道府県別合格者の割合を見ても、東京からの合格者が19・9%から36・4%に伸びている。他大学も同じ傾向で、横浜国立大は10・2→21%、一橋大33→40・9%、慶應大30・9→40・6%だ。

 前出の山口氏は「東京が伸びているのは都立校改革の成果で、10年前に比べて都立の進学指導重点校からの合格者が増えていることが要因とみています。今年は志願者が増えましたが、地方からの受験生が大幅に増え、地方の高校からのキャンパス見学も増えており、首都圏だけに偏ってはいない」と話す。

 少子化が進むなか、東京もやがて人口が減少する。首都圏の大学は地方からいかに優秀な受験生を集めるかが今後の課題となりそうだ。

 ■安田賢治(やすだ・けんじ) 大学通信の情報調査・編集部ゼネラルマネジャー。1956年兵庫県生まれ。灘中高、早稲田大卒業後、大学通信入社。中高・大学受験の案内書・情報誌の編集責任者として大学合格や就職情報を発信。私立学校のコンサルティングにも協力。著書に『中学受験のひみつ』(朝日出版)など。

 

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