さて、PRC国内の人権問題を追及してきた人権派弁護士が、ここ数週間で200人以上も捜査当局に拘束され、尋問を受けている。犯罪をでっち上げ、活動を萎縮させたい意図が見える。
日本にも人権派弁護士はたくさんいて、特に日本弁護士連合会(日弁連)はジュネーブにまで人員を派遣して、日本に関わる人権問題を国連に訴えてきた。
それなのに、PRCによる人権派弁護士弾圧については、日弁連のHPを見ても、声明もコメントも見当たらない(24日朝現在)。まさか、PRC政府をかばうつもりとは思いたくないが…。
PRCでは風刺漫画家も命がけだ。人気が高かった孫向文氏は来日中に身の危険を感じ、帰国を諦めた。的外れな首相批判をしても、身の危険など何も生じない、日本人の風刺漫画家がうらやましいはずだ。
■ケント・ギルバート 米カリフォルニア州弁護士、タレント。1952年、米アイダホ州生まれ。71年に初来日。83年、テレビ番組「世界まるごとHOWマッチ」にレギュラー出演し、一躍人気タレントとなる。現在は講演活動や企業経営を行う。自著・共著に『まだGHQの洗脳に縛られている日本人』(PHP研究所)、『素晴らしい国・日本に告ぐ』(青林堂)など。