【戦後70年と私】佐々淳行氏 「イスラム国」人質事件を機に“対外情報機関”を設置せよ (1/2ページ)

2015.08.05


佐々氏が陣頭指揮にあたった、東大安田講堂事件【拡大】

★初代内閣安全保障室長・佐々淳行氏

 旧制中学3年の夏、疎開先の長野県の山奥で終戦を迎えた。

 当時は勤労奉仕隊に組み込まれて、毎日、マツの根っこに付いている油を集める作業をしていた。航空燃料の足しにするという話だったが、上空には米軍の艦載機がブンブン舞っていた。「こんな作業をしていて間に合うのか」と、子供心にむなしさを感じていた。

 8月15日、重要な発表があるということで役場前に集められ、ガーガー、ピーピーと雑音のひどいラジオで玉音放送を聞いた。初めは内容を理解できなかったが、陛下の「万世のために太平を開かん」というお言葉で、ああ降伏なんだな、と。

 大学卒業後、警察庁に入り、主に警備や外事を担当したが、強く印象に残っているのは警視庁警備1課長として指揮にあたった東大安田講堂事件(1969年)だ。学生運動の「天王山」といえる事件であり、有刺鉄線で縛り上げてセメントで固めたバリケードは、百戦錬磨の機動隊員にとっても恐怖の的だった。

 安田講堂事件で得た警備戦術上の教訓は「催涙ガスと放水が最も効果的である」ということ。他国のようにライフルやショットガンを使うと、学生側を過剰に刺激したり、世論を敵に回したりしてしまう。安田講堂では、警備側、学生側双方に死者を出さずに封鎖解除ができ、その後の「城攻め」でも放水と催涙ガスが主流となった。

 

産経デジタルサービス

産経アプリスタ

アプリやスマホの情報・レビューが満載。オススメアプリやiPhone・Androidの使いこなし術も楽しめます。

産経オンライン英会話

90%以上の受講生が継続。ISO認証取得で安心品質のマンツーマン英会話が毎日受講できて月5980円!《体験2回無料》

サイクリスト

ツール・ド・フランスから自転車通勤、ロードバイク試乗記まで、サイクリングのあらゆる楽しみを届けます。

ソナエ

自分らしく人生を仕上げる終活情報を提供。お墓のご相談には「産経ソナエ終活センター」が親身に対応します。