山口組、弘道会本部“緊迫ルポ”おひざ元の名古屋 歓楽街では熾烈な切り崩し合戦も (3/3ページ)

2015.09.15


篠田建市(通称・司忍)組長【拡大】

 捜査関係者によると、弘道会の関係者が、古くから山健組と付き合いのある企業経営者に対し、「どっちに付くのか」と迫り、関係を断たせるケースも目立つとされる。

 通称「錦三(きんさん)」と呼ばれる飲食店街、名古屋市中区錦の飲食店関係者は、「弘道会の支配体制が続くとは思うが、これまで保たれてきた均衡が崩れれば何があるかわからない」と表情を曇らせた。

 こんな話も耳にした。11年に風俗店グループ「ブルーグループ」の代表が詐欺容疑で逮捕されたが、その皮肉な余波だ。

 「逮捕された代表は、最盛期には県内で店舗型風俗店11店、キャバクラ4店を経営し、『風俗王』と呼ばれた人物。実業家としての顔を持つ一方で、弘道会との関係が深く、経営するグループは、かねてからその資金源と指摘されていた」(捜査関係者)

 09年9月、当時の安藤隆春警察庁長官が「弘道会対策」を指示したのを受け、愛知県警は10年4月、「弘道会特別対策室」を新設。ブルーグループへの捜査を本格化した。一連の捜査の中で、グループ代表が、買収した警察官から入手した個人情報を元に、県警幹部を脅迫していたことも発覚するなど世間に衝撃を与えた。

 この事件以降、県警による弘道会への取り締まりは厳しさを増し、繁華街にも予期せぬ“副作用”が及んだという。

 「それまで、弘道会は錦界隈で、『警ら』と称した組員による見回りを行っていた。若い組員と中堅の組員が2人1組になって街を練り歩く。ケンカやもめ事などをいさめるためだが、ブルーグループの事件で警察との対立が深まり、その慣例もなくなった」(先の飲食店関係者)

 何かが起きてもおかしくない土壌のなか、山口組分裂で不気味さは増すばかり。「これ以上、物騒にならないか気が気でない」(同)。誰もが平穏な毎日を願っている。

 

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