そこで、俺の友人が講演後、フィリピン人女性に対し、「フィリピンの領土や領海が現在、中国に侵略されているが、どう思うのか。フィリピン政府は米国に支援を求めているのではないか?」と聞くと、「あれは少数派だ」と即答したらしい。違和感を覚えて、「中国にもっと侵略されたらどうするのか?」との聞くと、女性は「そうなったら仕方ない」と言い放ったという。
ともかく、沖縄の問題を強引にタイムスリップさせて、少数民族の話にすり替えようとする試みには無理がある。一連の背後に、特定の大きな勢力が動いていることを想像させるよな。
ちなみに、翁長氏のスピーチに対し、日本政府は「沖縄の基地負担軽減に最大限取り組んでいる。辺野古移設は唯一の解決策で、仲井真弘多前知事の承認を得て、関係法令に基づいて進めている。沖縄県の理解を得ていきたい」などと反論したという。
あくまで、外交と安全保障は国の権限に関するものだ。選挙で多数を取った政権与党が、国民の生命、財産、幸福を守るために最適な選択をするべきだぜ。
親愛なるみなさんと、日本と米国に神のご加護がありますように。沖縄を「琉球自治区」にするような売国的動きには十分警戒してくれ。
では、また会おう!
■トニー・マラーノ 評論家。1949年生まれ。テキサス州在住のイタリア系米国人。サラリーマンを定年退職後、動画サイト「ユーチューブ」などで連日、評論活動を行っている。世界のあらゆる“悪”と戦う「プロパガンダ・バスター」でもある。大変な親日家であり、日本でも圧倒的ファンを獲得している。自著・共著に『テキサス親父の「怒れ! 罠にかかった日本人」』『素晴らしい国・日本に告ぐ』(ともに青林堂)など。