貸与奨学金問題で重要なのは借金と本人に自覚させること 給付との混乱で事態複雑化 (1/2ページ)

2015.12.11

 学生が借りる奨学金について、「金利が高すぎて返済できない」「回収が厳しい」など、問題視する声がある。

 延滞率についてみると、日本学生支援機構の貸付金残高に対する3カ月以上の延滞債権額の割合は4・6%(2013年度末)。この数字は、借入者を学生としていることを考慮しても、民間金融機関の0・02%(延滞債権でも1・2%。いずれも14年度末)に比べてかなり高い。ただし、08年末は6・6%で、ここ数年は低下傾向である。

 日本学生支援機構の「2013年奨学金の延滞者に関する属性調査結果」によれば、返済ができない理由は、「家計の収入が減ったこと」と「奨学金の延滞額の増加」が多い。ただ、その調査を読むと、返還義務をいつ知ったかという調査項目があり、延滞者は「貸与手続きを行う前に知っていた人」の割合が56・1%しかしない。無延滞者は92・5%が「知っていた」のと比較して著しく低い。借りるに当たり、本人が返さなければいけないことを知らないという、かなり驚きの調査結果だ。

 奨学金についてはいろいろな指摘があるが、借りたお金を返さなければいけないことを事前に知らないというのが、筆者は一番大きな問題であると考える。そもそも借りた本人に借金という自覚がなければ、返済に支障が生じるのは当然である。

 奨学金の返済問題を議論するとき、日本の政府による奨学金は返済義務があるが、本来は返済義務のないものだという識者が多い。

 

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