「関ケ原」前に大坂脱出 黒田長政の正室、栄姫と福岡城 (2/2ページ)

2016.03.19

福岡城潮見櫓
福岡城潮見櫓【拡大】

 黒田氏の大坂屋敷も、豊臣方の兵士に取り囲まれたが、家臣の栗山善助(ぜんすけ)、母里太兵衛(もり・たへえ)らが隙を見て、長政の母、光(みつ)姫と栄姫を連れ出し、黒田氏の居城、中津城(大分県中津市)まで逃れた。

 関ケ原の合戦では、長政の武功もあり、黒田氏は家康から筑前国(福岡県西部)52万石を与えられた。

 慶長6(1601)年、長政は領国経営の利便性を考え、古代に朝廷の外交使節の接待所だった臚館(こうろかん)が置かれた福崎に福岡城(福岡市)の築城を開始する。

 その後、長政と栄姫との間には三男二女が生まれた。

 栄姫は、寛永12(1635)年、病床ながら孫、光之(みつゆき=3代黒田氏藩主)の第3代将軍、家光への謁見に江戸まで同行した。

 長旅の疲れが出たのか、栄姫は黒田氏江戸屋敷にて亡くなった。 =次回は奥州一の美女、久保姫と大館城(福島県いわき市)

 【所在地】福岡県福岡市中央区城内
 【交通アクセス】福岡市営地下鉄空港線「大濠公園」駅から徒歩5分。

 ■濱口和久(はまぐち・かずひさ) 1968年、熊本県生まれ。防衛大学校材料物性工学科卒。陸上自衛隊、舛添政治経済研究所、栃木市首席政策監などを経て、現在、拓殖大学地方政治行政研究所客員教授、一般財団法人防災検定協会常務理事を務める。著書に『探訪 日本の名城 戦国武将と出会う旅(上巻・下巻)』(青林堂)など。

 

産経デジタルサービス

産経アプリスタ

アプリやスマホの情報・レビューが満載。オススメアプリやiPhone・Androidの使いこなし術も楽しめます。

産経オンライン英会話

90%以上の受講生が継続。ISO認証取得で安心品質のマンツーマン英会話が毎日受講できて月5980円!《体験2回無料》

サイクリスト

ツール・ド・フランスから自転車通勤、ロードバイク試乗記まで、サイクリングのあらゆる楽しみを届けます。

ソナエ

自分らしく人生を仕上げる終活情報を提供。お墓のご相談には「産経ソナエ終活センター」が親身に対応します。