東京都の舛添要一都知事(67)が13日行った釈明会見では、「白紙領収書」と「日光のホテル宿泊費」という、新たな疑惑が取り上げられた。日光の件については、千葉県の「龍宮城スパホテル三日月」と同様、「家族旅行ではないのか?」と追及された。舛添氏の「政治とカネ」の問題は底なしなのか。
「白紙領収書」疑惑は、テレビ東京が同日、独自取材としてニュースで流し、会見でも取り上げられた。
同局によると、東京都世田谷区にある舛添氏の自宅近くにある飲食店は、舛添氏が家族で会食をたびたび行い、白紙の領収書を舛添氏本人が受け取っていたことを認めたという。同店店員の「私は何も書かずに渡していました」という音声まで報じられた。
この件について、舛添氏は会見で「白紙というのは何も書いていないのではなく、あて名が書いていないという意味」と説明した。記者が「あて名や金額がという意味だと思う」と聞くと、舛添氏は「いや、それは絶対ありません。金額は書いていないようなことはありません。機械ですから」と答えた。
白紙の領収書に後で数字を書き入れた場合、私文書偽造などの違法行為に問われる可能性がある。
「日光のホテル宿泊費」の疑惑は、舛添氏が代表を務めていた資金管理団体「グローバルネットワーク研究会」(解散)の収支報告書に、お盆の時期にあたる2012年8月13日、栃木県日光市内のホテルの「宿泊費」約8万4000円が支出されているもの。