東京都知事選の選挙戦真っ盛りだが、有権者は候補者を選ぶうえで、どの点をチェックすればいいだろうか。
過去の都知事選で知事に選ばれた人は8人。それぞれ初めて都知事になった年齢は安井誠一郎氏が56歳、東龍太郎氏が66歳、美濃部亮吉氏が63歳、鈴木俊一氏が68歳、青島幸男氏が62歳、石原慎太郎氏が66歳、猪瀬直樹氏が66歳、舛添要一氏が65歳。安井氏を除き60代だ。
今回の選挙戦の主要3候補は、小池百合子氏が64歳、増田寛也氏が64歳、鳥越俊太郎氏が76歳。初めて知事になる年齢という点では小池氏、増田氏は普通であるが、鳥越氏は初の70代となる。
筆者が争点としてもらいたいのは、(1)政治とカネ(2)2020年東京五輪に向けた施策(3)待機児童問題(4)都議会改革(5)都の抱える資産活用(6)外国人参政権だ。
(1)では「舛添問題」の完全解決を望みたい。政治資金規正法を超える条例を制定することによって、都に関わる政治家はカネに最もクリーンにできるかどうかだ。政治資金の私的使用については現在野放しだが、一定の制限・禁止を設けられるかが注目される。
(2)については、東京五輪向け支出を都としてどこまで行うのかが焦点だ。そもそも東京五輪を東京の発展に必要なイベントとしてプラスのものとして考えるか、マイナスのものとして考えるかも明らかにしてほしい。