【田中角栄 不敗の世渡り力】敵味方関係なく最期は盛大に見送る 親の葬儀を経験して一人前 (1/2ページ)

2016.10.05

田中氏はどんなに多忙でも、葬儀には出席した
田中氏はどんなに多忙でも、葬儀には出席した【拡大】

 人間は親の葬儀を経験して初めて一人前になる。凡々とした人生に、目が覚める例が少なくない。盛大な葬儀で送り出してやることだ。

 田中角栄が冠婚葬祭のうち、葬祭を重視したことは広く知られている。結婚式はみんなが喜んでいるのだから欠席もやむなし。しかし、葬儀にはどれだけ忙しい日程の中でも、万難を排して駆け付けている。誰よりも、死者とその遺族の悲しみに心を配った。

 それは自ら率いた田中派議員のみならず、他派や敵対する野党議員にも同じ姿勢であった。自民、社会両党の対決時代、元社会党委員長の河上丈太郎の葬儀では、自民党幹事長として超多忙だったが、12月の氷雨の中で2時間立ち続けて、野辺の送りをした。

 参列する社会党議員の中からは「田中というのは、すごい男だ」との声が出たものだった。田中は、のちに言っていた。

 「野党であろうと、自民党であろうと、この国がどうあるべきかを真剣に考えている。方法論のみが違うだけだ。人物も立派、河上さんを弔うのは当然と思っている」

 人と向き合うときは全力投球、誠心誠意の田中の人生観が見てとれる。日本社会の根っこは、まだまだ「身内社会」「ムラ社会」であることを知れということでもある。

 田中は「人間は親の葬儀を経験して初めて一人前になる。凡々とした人生を送ってきたヤツも、目が覚める例が少なくない」と、よく口にしていた。国会議員の「励ます会」に招かれると、議員の亡くなった父親のエピソードを持ち出した。

 

産経デジタルサービス

IGN JAPAN

世界最大級のビデオゲームメディア「IGN」の日本版がついに登場!もっとゲームを楽しめる情報をお届けします。

産経オンライン英会話

90%以上の受講生が継続。ISO認証取得で安心品質のマンツーマン英会話が毎日受講できて月5980円!《体験2回無料》

サイクリスト

ツール・ド・フランスから自転車通勤、ロードバイク試乗記まで、サイクリングのあらゆる楽しみを届けます。

ソナエ

自分らしく人生を仕上げる終活情報を提供。お墓のご相談には「産経ソナエ終活センター」が親身に対応します。