【「炎上」列島】四島返還に影響を及ぼすロシア背後の膨大な国々 「果実を得る」粘り強い交渉を (2/2ページ)

2016.10.10

安倍首相(左)は、プーチン露大統領と、新しい日露時代を築けるのか(共同)
安倍首相(左)は、プーチン露大統領と、新しい日露時代を築けるのか(共同)【拡大】

 一方、日露接近を好まなかった、米国の風向きも変わりつつある。

 米識者に「日本はロシアと平和条約を締結して、経済協力を進めるべきだ」という声が増えている。腹の立つ「領土は諦めて」との前提が付くが、理由は対中国だ。

 中国とロシアの間を割き、中国の極東への影響力を削ぐためにも「日本が出ろ」というわけだ。安倍晋三政権が前のめり気味に経済協力をいうのはこの影響だろうが、ここは踏ん張って、果実を得る交渉を望む。

 最後に、プーチン氏来日時の提案をしたい。

 私の育った静岡県・伊豆の戸田地区(沼津市戸田)は、160年余の日露友好の歴史を有する地である。日露和親条約(1855年)締結交渉で訪れたロシアの黒船「ディアナ号」は、安政東海地震(54年)による津波で大破した。その乗組員を助け、帰国する船を新造して贈ったのは、わが祖先である。この日露和親条約で北方四島は日本領土と定められた。

 ぜひ、プーチン氏には伊豆に立ち寄ってほしい。そして、両国首脳に北方四島の帰属と、日露友好のために尽力した先人らの史実に、思いをはせていただきたい。 =おわり

 ■有本香(ありもと・かおり) ジャーナリスト。1962年、奈良市生まれ。東京外国語大学卒業。旅行雑誌の編集長や企業広報を経て独立。国際関係や、日本の政治をテーマに取材・執筆活動を行う。著書に『中国 歴史偽造帝国』(祥伝社)、『中国の「日本買収」計画』(ワック)、共著に『リベラルの中国認識が日本を滅ぼす』(産経新聞出版)など多数。

 

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