いったい何が…ドリフト競技大会でタイヤ外れ女性直撃、重体 競技長「悔しい」 (2/2ページ)

2016.11.21

走行中に右前輪が外れ、事故を起こした車両を調べる捜査員ら =20日、宇都宮市高松町(斎藤有美撮影)
走行中に右前輪が外れ、事故を起こした車両を調べる捜査員ら =20日、宇都宮市高松町(斎藤有美撮影)【拡大】

■安全管理課題

 事故が起きたドリフト競技は平成以降、サーキット場でドリフト走行の美しさを競うモータースポーツとして発展してきた。時速100キロ以上でカーブを曲がる華麗さの半面、事故の危険とも隣り合わせで、安全管理が徹底されていたのか改めて問われそうだ。

 日光サーキットによると、重体となった鈴木祥子さんは審査員のコメントを聞いて、無線でドライバーに伝える「スポッター」で、第1コーナーの外側に設置された審査員席近くに待機していたという。

 この付近はコースから20メートル程度離れていたが、車両が曲がりきれずに突っ込んできた場合に備え、ダンプ用のタイヤと高さ約1メートルの壁を設けていたという。だが今回の事故では第1コーナーにさしかかる手前で前輪が外れ、50〜60メートルバウンドしながら壁などを越えたとみられるという。

 今回と同じ大会を開催したことがあるサーキット場関係者は「うちで開催した際、主催者が特設した審査員席の安全対策はネットを張っただけの簡易的なもので、仮にタイヤが跳んできた場合には、今回と同様の事故が起きる可能性があった」と打ち明ける。

 日光サーキットの関根孝志マネジャーは「タイヤが外れることは想定内だったが、あれだけの長い距離を転がって壁を越えてくることは想定外だった。さらなる安全対策を取って運営していきたい」と話した。

 ドリフト走行はかつて、暴走族や「ドリフト族」などの危険運転行為として知られたが、平成以降はサーキット場で速度と運転技術を競うモータースポーツに発展。13年から「D1グランプリ」というプロの全国大会が開催され、18年からは公道走行可能な車両による「D1ストリートリーガル」が始まっており、今回はこの大会だった。

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