68年ぶりの「超スーパームーン」、地震の引き金か (2/2ページ)

2016.11.25

 「大潮」のときは地球と月と太陽が一直線に並ぶ。太陽と月の引力が足し合わされる満月や新月がこれにあたる。スーパームーンもこれに含まれる。

 この研究では過去20年間に起きたM5・5以上の地震1万個以上のデータを調べた。その結果、小さめの地震では地球潮汐との関係はなく、M7・0を超えると地震の一部に地球潮汐との関係がみられるようになった。

 さて、この研究は本当だろうか。

 だが、強い反論がある。それは統計的有意性を証明するには、12個や9個ではまだ足りないというものだ。つまり数が少なすぎて、偶然だったり、ほかの作用だったりすることを排除できないはずだ、というものである。

 そのうえ、地球上のどこに起きる地震かは分からない。これでは地震予知には役立たない。

 地球潮汐は地下数十キロにも影響し、断層には数十〜数百ヘクトパスカルの力が加わる。だが、地震を引き起こすひずみは、これよりも1000倍も大きい。

 しかし、地下に地震を起こすだけのエネルギーがたまっているときには、この僅かな力が引き金を引いてしまうことはあり得ることなのだ。

 さる13日に起きたニュージーランドのM7・8の地震も、もしかして、その結果として起きたのかもしれない。

 ■島村英紀(しまむら・ひでき) 武蔵野学院大学特任教授。1941年、東京都出身。東大理学部卒、東大大学院修了。北海道大教授、北大地震火山研究観測センター長、国立極地研究所所長などを歴任。著書多数。最新刊に『富士山大爆発のすべて−いつ噴火してもおかしくない』(花伝社)。

 

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