相次ぐ協会退会で水族館が真相激白! 追い込み漁のイルカ購入禁止「デメリットの方が大きい」 (1/2ページ)

2017.04.06

追い込み漁で捕獲されたバンドウイルカ=2015年、和歌山県太地町
追い込み漁で捕獲されたバンドウイルカ=2015年、和歌山県太地町【拡大】

  • <p>新江ノ島水族館はバンドウイルカの繁殖で実績がある</p>

 日本動物園水族館協会(JAZA)を退会する水族館が相次いでいる。JAZAが日本伝統の「追い込み漁」でのイルカ入手を禁じた騒動以降、5施設が退会。中には、JAZAが推し進めているイルカの繁殖に実績を上げてきた水族館の名前もあり、関係者に与えた衝撃は大きい。退会の決断に至った施設の内情を探った。

 JAZAは国内の動物園や水族館で構成され、貴重な動物の保護や繁殖を目指す組織。このJAZAから退会を決めた施設の一部で、大きく作用したとみられているのが、国際組織の世界動物園水族館協会(WAZA)との間で生じた“軋轢”だ。

 WAZAは2015年、和歌山県太地町で行われているイルカの追い込み漁を「残酷だ」と問題視し、JAZAの会員資格を停止。JAZAは残留のため、追い込み漁で捕獲したイルカの購入を禁止した。

 JAZAは以降、繁殖中心へと舵を切ったが、3月31日付で退会を決めた下関市立しものせき水族館「海響館」(山口県)の石橋敏章館長は、「国が認めている漁法で捕獲したイルカの入手を禁じることは、イルカの安定的な飼育・展示に支障となる可能性がある」と語る。

 石橋氏によると、イルカを繁殖するには、一定の技術のほか、出産するイルカを手厚く保護する専用施設などの整備も欠かせない。だが、「繁殖専用のプールを持たない施設も多くある」などとして、繁殖が必ずしも順調に進んでいない実態があると指摘する。

 新江ノ島水族館(神奈川県)もJAZAの決定に不安を抱き、3月31日付で退会を決めた。

 同館はバンドウイルカの繁殖に日本で初めて成功した施設として知られる。すでに、繁殖により4世、5世のイルカが誕生しているといい、繁殖実績は高い。

 

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