参加組織数や代紋などは明らかにしなかったが、神戸山口組直系団体・真鍋組と健心連合会(大阪市浪速区)のほか、神戸山口組の最大の直系団体・山健組(神戸市中央区)の傘下団体のうち約30団体が参画。勢力は昨年末で構成員約2600人だった神戸山口組の3分の1ほどで、代紋も山口組、神戸山口組と同じ「山菱」を使用するとみられる。
会見で池田本部長らは新組織の結成理由について、神戸山口組の井上組長がトップを兼任する山健組内での過酷な集金体制▽神戸山口組での山健組出身者以外への差別的な待遇▽執行部の意見を聞き入れない井上組長の姿勢−の3点を挙げて、「山口組が自滅の道をたどると真っ向から否定して立ち上がったにもかかわらず、神戸山口組の現実はその『(山口組の篠田建市〈通称・司忍〉6代目組長による)名古屋方式』にも劣る、それ以下の悪政」と指弾した。
昨年9月に神戸山口組の組員が山口組の篠田6代目組長にJR新神戸駅でサインを求めた騒動についても井上組長が独断で行ったと指摘。「あの恥ずかしい騒動で、いつの日か二つの山口組を一つにして、若い者の将来のために山口組をただすという大きな目標を井上組長自らつぶしてしまった」と嘆いた。織田代表は会見に出席しなかった。