「一帯一路」国際会議、実態は中国基準の「途上国クラブ」 資本規制や安全保障に懸念も (2/2ページ)

2017.05.18

 会議に参加した代表的な国の1人あたりの名目国内総生産(GDP、2016年)をみると、中国が8100ドル、ロシアが8900ドル、フィリピンが2900ドル、トルコが1万700ドル、ミャンマーが1300ドル−となっている。世界190カ国中のランキングは、中国74位、ロシア71位、フィリピン128位、トルコ64位、ミャンマー160位といずれも先進国とはいえないところだ。全体をみても、「中国主導の途上国クラブ」という感じだ。

 先進西側諸国とは違った基準での経済発展の試みとみることもでき、その意味では興味深いが、中国が国際的覇権を握ろうとしていることが明らかなだけに、各地域の経済発展がどこまで確保できるのかがポイントである。

 中国基準は、知的財産権の軽視、資本取引規制など日本を含めた先進西側諸国とは異なるもので、先進西側諸国にとって不利である。さらに、いざというときの安全保障の確保も日本にとっては気がかりだ。

 このため、日本としては、今の段階で積極的に「一帯一路」に参加することはなく、当面は情報収集に徹するとみられる。

 いずれにしても、「一帯一路」は中国の経済力次第で、1人あたりGDPが1万ドルを超えられるかが当面のカギである。 (元内閣参事官・嘉悦大教授、高橋洋一)

 

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