【石平のChina Watch】中国で続発する「医者殺し」 社会の病巣浮き彫りに (1/2ページ)

2013.11.07

 先月25日、中国浙江省温嶺市第1人民医院で驚くべき殺人事件が起きた。当医院の耳鼻咽喉(いんこう)科で手術を受けた患者の1人が手術の効果に対する疑問から医院といざこざを起こし、医者の1人を殺し、2人を負傷させた。

 数日後、浙江省内の各医院から数百人の医療関係者が温嶺市に駆けつけ「医療暴力反対」の抗議活動を行い、全国数百の医院からも声援する声が寄せられた。1件の医者殺しに対し、全国の医療界がそれほど激しく反応したのには理由があった。今、全国各地で、患者やその家族による医者への暴力事件が多発しているからである。

 たとえば温嶺事件が発生した10月中、下旬には、下記のような「医療暴力事件」があちこちで起きている。

 17日、上海中医大学付属病院の「重症監護室」で患者が死亡した直後、医院の救急措置に不満を持った親族7、8人が監護室を打ち壊し、医院の全フロアを飛び回って乱暴を働いた。21日、瀋陽医学院奉天医院で、患者の男が自分の手術を執刀した医者をナイフで刺して重傷を負わせ、自分も飛び降り自殺した。

 同じ21日、広州医科大学付属第2医院でも、重症監護室で患者が死亡した後、数人の医者が親族に殴打されて重傷を負った。22日、湖北省黄岡市中心医院で、眼科の若い女性医者が患者に殴られて負傷した。27日、江西省南昌市第1医院で、凶器を手にした男が女性看護師を人質に取り医院に抗議する事件も起きた。

 17日からわずか10日間で、各地でかくのような凶悪な暴力事件が続発した。普通の市民である患者やその親族がなぜ、医者に対しそれほどの憎悪感を持っているのか。

 

注目情報(PR)

産経デジタルサービス

産経アプリスタ

アプリやスマホの情報・レビューが満載。オススメアプリやiPhone・Androidの使いこなし術も楽しめます。

産経オンライン英会話

実践で使える英会話を習得!業界最高峰の講師がサポートします。毎日話せて月5000円《まずは無料体験へ》

サイクリスト

ツール・ド・フランスから自転車通勤、ロードバイク試乗記まで、サイクリングのあらゆる楽しみを届けます。

サンスポ予想王TV

競馬などギャンブルの予想情報を一手にまとめたサイト。充実のレース情報で、勝利馬券をゲットしましょう!