97年に『ザ・レイプ・オブ南京』を出版した中国系米国人のアイリス・チャン氏も同会のメンバーだった。日系3世ながら、一貫して「反日」行動を取ってきたマイク・ホンダ米下院議員を支持してきたのも抗日連合会である。
サンノゼ市は、IT企業が集積する「シリコンバレー」の中心都市である。この地域では、中国系やインド系の移民が急増している。現地の小学生に子供を通わせている日本人は「クラスの中で、日本人と白人はほんの一握り。後は中国系とインド系が半分ずつです」と教えてくれた。
増大する中国系人口が、抗日連合会の基盤となるので、日系人や在留邦人としては危機感を持たざるを得ないのだ。日本政府は一刻も早く、中韓連合による国際宣伝工作を打ち破る態勢を整えなければならない。
■藤井厳喜(ふじい・げんき) 国際政治学者。1952年、東京都生まれ。早大政経学部卒業後、米ハーバード大学大学院で政治学博士課程を修了。ハーバード大学国際問題研究所・日米関係プログラム研究員などを経て帰国。テレビやラジオで活躍する一方、銀行や証券会社の顧問、明治大学などで教鞭をとる。現在、拓殖大学客員教授。近著に「米中新冷戦、どうする日本」(PHP研究所)など。