英デーリー・メール(電子版)によれば、ニュースサイトのレディットで13年大会の候補者20人の写真の一覧が掲載され、3000のユーザーが整形疑惑について議論した。確かに、参加者はほぼ全員、黒髪でほぼおなじ髪形をしている。顔の形、大きな瞳、肌は美白。何が違うのか見分けがつかない。ネットのユーザーたちの指摘は辛辣(しんらつ)だ。
「これは韓国の形成外科顔と呼ばれている」
「ソウルの特定のエリアでは、みんながまるで姉妹のように見える」
これらに関し、一部メディアは、同じような顔つきになったのはメーキャップ担当者が同じようなメークをしたことが原因と指摘。参加者の整形疑惑を否定している。
韓国は、世界トップの整形大国である。国際美容整形外科学会のデータでは、2011年に韓国で美容整形を受けた人は約65万人。世界では7位だが、人口割合でみると、1000人当たり13・1件と世界で最も高い。
韓国は整形に対する抵抗が少なく、むしろ就職などの際に不利にならないよう整形手術を受けるケースがあるとされる。中には親が子供に整形を勧めたり、誕生日に整形手術費をプレゼントしたりすることもあるという。
社会自体が極端なほどに容姿を重視しているのだが、ミス・コリアの最終選考から見えてくるように、美しさの“ものさし”も極端に狭い。整形であれ、メークであれ、いずれにしろ、このものさしの狭さが、結果的に没個性につながっているのだ。
ミス・コリアをめぐる騒動は、そうした韓国社会の幅の狭さを象徴してもいる。