新著『ディス・イズ・コリア』(産経新聞出版)がベストセラーとなっているジャーナリストの室谷克実氏は「潘氏は、自身を大統領に推す声が起きるのを待ち望んでいるのではないか」といい、こう続ける。
「潘氏は権力欲が強く、上昇志向が強い人物。将来、国会議員になろうと考えている中央官僚が地元自治体の利益になる事業に予算をつけたがるのと同様に、事務総長の立場を利用しようとしているのだろう。国連から韓国大統領への“天下り”をもくろんでいるといってもいい」
実際、韓国紙・中央日報の報道によると、韓国のハンギルリサーチが今月20日に発表した次期韓国大統領に関する世論調査では、潘氏を望む人が39・1%で最も多く、2位のソウル市の朴元淳(パク・ウォンスン)市長を26・2ポイントも引き離した。
ただ、これまでの言動から明らかなように、もし、潘氏が韓国大統領になれば、「世論に流されるばかりで、韓国はさらに悪い方向に行くだろう」(室谷氏)、「統治能力がないため(内政面でも)韓国は破綻する」(藤井氏)。
史上最低の事務総長の天下りは、韓国国民にとっても不幸な結果を招くに違いない。