中朝国境に漂う“不穏な空気” 新橋完成も北が連結道路を造らないワケ (1/2ページ)

2014.11.01


中朝国境の新鴨緑江大橋【拡大】

 中朝国境に不穏な空気が流れている。10月末に中国と北朝鮮を結ぶ新しい橋が完成して物流の大動脈となるはずだったが、北朝鮮領内の連結道路が未着工で放置されたままなのだ。10月24日には、ドル箱だった中国人観光客の受け入れも中止された。中国の習近平国家主席と、北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)第1書記の関係は「最悪」といわれるが、一体何が起こっているのか。

 注目の新しい橋は、中国・丹東市と北朝鮮・新義州(シニジュ)市との間を流れる鴨緑江の上にかかる「新鴨緑江大橋」。日本統治時代にできた中朝友誼橋が「車は1車線、鉄道は単線」と輸送力に限界があったため、2009年に中国の温家宝前首相が訪朝した際、新橋建設で合意した。

 中国が建設費用をすべて負担し、3年をかけた工事が10月末に完成した。中国側は、経済交流による発展を見越して、マンション群や商業施設が次々と立ち並んでいるが、北朝鮮側は何の変化もない。

 中国人貿易商は「見ての通りだ、新しい橋は北朝鮮の陸地から少し入った地点でプッツリと途切れ、その先には畑や荒れ地が広がっている。北朝鮮は、平壌まで続く連結道路を作ろうともしない。渡っても道がない。このままでは、世界一無駄な橋になってしまう」とあきれる。

 鴨緑江下流の北朝鮮領内には3年前、中国企業が進出する「黄金坪(ファングムピョン)経済地帯」が開設されたが、中国側の事務局や公的機関が入るビルの工事以外、予定地の大半は整地すら進んでいない。

 中国側も北朝鮮への不信感をあらわにした。

 

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