「羽田」国際線拡充が大打撃、韓国「仁川空港」の凋落…地元・大韓航空“ナッツ騒動”も泣きっ面に蜂 (1/3ページ)

2014.12.31


仁川国際空港に並ぶ大韓航空機。乗り換え客激減の危機的状況をどう乗り越えるのか(ロイター)【拡大】

 9年連続でサービス世界1位となり、「アジアのハブ」と呼ばれてきた韓国・仁川(インチョン)国際空港がピンチに陥っている。国際線、とりわけ日本や中国からの乗り換え(トランジット)客の数が急減しているのだ。羽田空港や中国の北京首都国際空港が国際線を強化し、客を奪われたことが最大の要因だが、韓国国内でも近隣の金浦(キンポ)空港が国際線の拡充を進めており、仁川空港にとっては“内憂外患”の状態となっている。

■加速度的に減る乗り換え客

 「対内外的な困難に直面しているのが事実。内的にはこれまでの成果に安住していた(問題のある)部分があらわれている。外では日本の羽田、中国の北京空港から挑戦されている。第2の飛躍の転機を作らなければならないときだ」

 先月6日、中央日報(日本語版)に、就任から1カ月を迎えた朴完洙・仁川国際空港公社社長のインタビューが掲載された。そこには同空港が置かれた厳しい状況がにじんでいた。

 朴社長の危機感は、同公社が公表している数字を見れば明らかだ。とりわけ、問題になっているのが乗り換え客の激減だ。

 乗り換え客は昨夏ごろまでは非常に好調で、昨年8月は約65万9000人に達した。だが、これが徐々に減り始め、今年に入ると加速度的に乗り換え客は落ち込んでいく。

 前年同月と比べると、2月が9.9%減、3月が10.8%減、4月も11.4%減と軒並み2桁のダウンとなった。5月も12.3%減の約46万1000人。結局、今年1月から11月までの累計は約587万6000人で昨年同期比6%減となった。

 もう一つ深刻なのが、国際線全体の乗客数のうち、仁川空港を経由して他国に向かった外国人の比率を示す「乗り換え率」だ。昨年上期には20%台に達していた月別の乗り換え率は、今春ごろからは15%まで下落したのだ。

 「ハブ空港」は広域航空路線網の中心として機能する空港を指すが、この乗り換え率はハブ空港の存在感を示すうえでも極めて重要な指標だ。世界のハブ空港の多くは乗り換え率が30〜40%を超えており、乗り換え率が低いとされる日本の成田空港ですら20%前後だ。もともと、乗り換え率の低さが課題だった仁川空港だが、さらに世界のハブ空港に水をあけられてしまった形だ。

 

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