イスラム国、なぜ斬首するのか 人質交換、日本の人道支援にも影響 東大准教授・池内恵氏インタビュー (3/3ページ)

2015.01.29


イスラム国の映像でたびたび登場する覆面男。日本人人質事件の画像では、途中からこの男の姿も消えた(ユーチューブから)【拡大】

 −−日本はテロにどう向き合えばいいのか

 「日本は、自由の制約があってはならないという認識が定着していない側面があり、異なる宗教を尊重しろという美名によってイスラム国やテロまでも黙認する議論が容易に出てくるのは問題だ。これに対し、人質の『自己責任論』も問題がある。人質事件の責任はまずテロリストにある」

 「人質に落ち度があろうとなかろうと、政府には救出に最大限の努力を払う責任があり、公務か私用かも関係がない。ただ、最大限と言ってもテロリストの要求を何もかものむ義務などない。今回、『イスラム国を怒らせた安倍晋三首相の発言がまずかった』などという議論も危うい。中東問題の仲介や内戦による難民の支援など、求める人や政府も多いが、反対する勢力も必ずある。不満を持ったものがテロをやるから政策を曖昧にしろと言っていれば筋道の通った政策はできない。政策への拒否権をテロリスト側に持たせてはならない」

 ■池内恵(いけうち・さとし) 1973年生まれ。東大先端科学技術研究センター准教授。東大大学院総合文化研究科で中東地域を専攻。国際日本文化研究センター准教授、アレクサンドリア大客員教授などを歴任。著書多数。

 

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