北朝鮮より先に、韓国が体制崩壊−。韓国・北朝鮮研究の第一人者である、東京基督教大学の西岡力教授がこんな衝撃的分析を披露した。親北活動家に、リッパート駐韓米国大使の襲撃を簡単に許すなど、治安体制への不安が指摘される隣国だが、そんな事態があり得るのか。
驚くべき分析は、第30回「正論大賞」(フジサンケイグループ主催)に輝いた西岡氏が19日、大阪市内で行った「朝鮮半島の近未来と日本」というタイトルの受賞記念講演会で明かされた。
西岡氏は、韓国では1980年代に北朝鮮による民族主義が浸透し、反日・反米の“従北派”が増えていると指摘。「世襲独裁政権の北朝鮮と、従北派が伸長する韓国のどちらが先に体制崩壊するかというほど緊迫した状況になっている」との認識を示したのだ。
確かに、2012年の韓国大統領選挙では、当選した朴槿恵(パク・クネ)大統領の対抗馬だった北朝鮮に融和政策を取る政党の候補者が48%もの得票率を獲得した。西岡氏は「つまり、それほど“従北派”がいるということだ」と指摘した。
異常な「反日」言動が目立つ韓国だが、体制崩壊があり得るのか?
『ディス・イズ・コリア』(産経新聞出版)がベストセラーになっているジャーナリストの室谷克実氏は「西岡氏の言うとおり。同感だ」といい、こう続けた。