【貪る中国】中国船“横暴”実態ルポ ベトナム・南シナ海で「貪る赤い帝国」の脅威 (1/3ページ)

2015.10.20


中国船による横暴の実態を語るグエン・チ・タイン氏(左)とズオン・ミン・タイン氏=6日、ベトナム・リソン島(松本健吾撮影)【拡大】

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 習近平国家主席率いる中国による、南シナ海での暴力的な覇権拡大に、国際社会から怒りの声が噴出している。国際法を無視して、スプラトリー(中国名・南沙)諸島や、パラセル(同・西沙)諸島の一部を実効支配し、人工島建設や油田開発を強行しているのだ。エスカレートする漁民への妨害行為。米海軍は「航行の自由」を守るため、東南アジアの関係国に艦艇派遣を伝達した。緊迫の海域で今、何が起きているのか。「貪(むさぼ)る赤い帝国」の脅威に直面するベトナム・南シナ海を緊急取材した。 (報道部記者・安里洋輔) 

 10月初旬、首都ハノイから南に約880キロ離れた中部クアンガイ省を訪れた。同省・サーキ港から高速艇に乗って1時間でリソン島に降り立った。10平方キロの小さな島に住む住民の多くが漁業を生業としている。

 彼らが先祖代々受け継いできた漁場が、スプラトリー諸島やパラセル諸島の周辺海域だ。

 タイやサワラ、カツオが獲れる“豊穣(ほうじょう)の海”であると同時に、中国が一方的に人工島を建設して「自国の領土、領海だ」と、実効支配を強めている海域である。漁民らは長年にわたり、国際法を無視する中国側の暴挙に悩まされながら、命懸けの操業を続けてきた。

 「漁の最中に中国船の妨害を受けて拉致された。連行された島で鉄柵のついた刑務所のような場所に監禁された」

 15歳から海に出ているグエン・チ・タイン(31)は2009年、パラセル諸島周辺で操業中に、中国船に拿捕(だほ)された。連れて行かれたのは同諸島最大のウッディー島(中国名・永興島)だった。

 ウッディー島には十数軒の住居があり、多数の中国軍関係者の姿が目に入ったという。

 

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