【ソウルから 倭人の眼】バランサー(仲介役)を自任する韓国にその能力はあるのか? 日中韓首脳会談 (1/4ページ)

2015.10.30

 11月1日にソウルで開かれる見通しの日中韓首脳会談に向けて“ホスト(主催)国”の韓国が慌ただしい。3カ国の首脳が一堂に会する場で、開催国として中心に立つことにより、北東アジア地域の“バランサー(仲介役)”を自任し、誇示したいかのようだ。しかし、朴槿恵政権発足後の2年8カ月間、外交の場で見せてきた姿を振り返れば、韓国がバランサーとはほど遠い存在であることが分かる。今後、仲介役を期待されそうな雰囲気もない。(ソウル 名村隆寛)

■自称「仲介者」 バランサーであれ

 韓国は日中韓3カ国首脳会談のホスト国であることにこだわり続けている。昨年から3カ国外相会談の韓国での開催を熱望し、執着。今年3月、ソウルに岸田文雄外相と中国の王毅外相を招き、韓国の尹炳世外相との外相会談を実現させた。歴史認識問題で王毅外相が日本を非難したことで、韓国側が満足そうな反応を見せたことは記憶に新しい。

 外相会談の“成功”に気をよくし、引き続き3カ国首脳会談の韓国開催を目指してきた朴槿恵政権にとって、今回の首脳会談実現は念願であった。ぜひうまく成功に持ち込みたいところだろう。首脳会談では北朝鮮の核問題などが中心議題となりそうだ。ここでの朴政権の狙いは、韓国が日中の間でバランサーの役割を果たし、北東アジア地域での存在感を内外に示すこととみられる。

 韓国中心の“バランサー論”に鼻息が荒いのは朴政権だけでなく、韓国メディアも同様だ。朴大統領が今月中旬に米国で日中韓首脳会談の開催に触れたことを受け、韓国紙、東亜日報は社説で次のように強調した。「ソウルでの(3カ国)首脳会議で、韓米日と韓中日のトライアングル(三角)協力の強化に向けて、韓国が役割を確固とさせる外交力を発揮することを期待する」

 

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