韓国で10万人規模の「反朴政権」デモ きっかけは歴史教科書問題

2015.11.16

デモ隊に向けた放水で意識不明になる人も=ソウル(共同)
デモ隊に向けた放水で意識不明になる人も=ソウル(共同)【拡大】

 経済停滞の出口がみえず閉塞感に包まれる韓国で、14日に行われた10万人規模の反政権デモ。市民団体らが朴槿恵(パク・クネ)大統領の退陣を求めるなか、警察は放水銃を使って鎮圧を図り、70歳前後の男性が放水で地面にたたき付けられ重体となるなど大混乱に陥った。貧富の格差や若者たちの就職難が一向に改善されず、そこに批判が多い「歴史教科書の国定化」が決まったことで不満が爆発、朴政権への憎悪は抜き差しならない領域まで進んでいる。

 ソウル中心部の市役所前に集結する人、人、人…。市民団体や民主労働組合総連盟(民主労総)による反政権の大規模集会には10万人規模が集結(警察の推定は約6万人)。「朴大統領は退陣しろ!」などと叫びながら、大統領府を目指した。

 デモの発端の1つは、北朝鮮に同調するような内容が多く偏向している個所が目立つなどの名目で、現政権が国定化することを決めた歴史教科書問題だ。

 ソウルの中心付近はデモ隊でまひし、数千人が機動隊と衝突。機動隊は道路に移動用のバスを並べて「壁」をつくり、放水銃で大量の催涙剤を噴射した。デモ隊はバスをロープで引っ張って移動させたり、車体を破壊したりし、民主労総によると、放水の直撃を受けて倒れた70歳前後の男性が意識不明となっている。

 国定教科書問題については、「権力が唯一の歴史観だけを国民に押しつける」といった批判や、「民衆を弾圧した軍事独裁政権を美化する画一的教育になる」と反発する声が多い。朴大統領の支持率も急落し、ジリ貧状態が続いている。

 

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