「韓国は地獄だ」絶望する若者急増 苛酷な競争社会…「母国嫌い」が5割 (2/2ページ)

2015.12.01

 高い青年失業率と慢性化した長時間労働を嫌って、海外に就職口を求める若者も増えている。小説はそんな世相をリアルに反映しているわけだ。

 先月29日には政界でも「ヘル朝鮮」をめぐって火花が散った。金武星(キム・ムソン)与党セヌリ党代表が「若者が『ヘル朝鮮』などと言い出すのは左派(野党系)の偏向した教育のせい」と発言。これに野党やマスコミが激怒し、「責任転嫁だ」と猛反発を食らった。

 だが一方で、若者たちの自国批判は大げさとの意見も強い。実際に経済協力開発機構(OECD)の統計では、格差を示すジニ係数や貧困率はむしろ日本や米国の方が大きい。GDP(国内総生産)に占める福祉予算割合の低さなどは他国に比べて際立つが、全体的には地獄というほど悪い数字ではない。

 「地獄の正体は、受験や就職、社会に出てからの過当競争そのものだとの見方もある。韓国の指標で突出しているのは日本の1・5倍に上る自殺率だ。昨年は前年より減ったものの、20〜30代では逆に増えた。これも少ない求人を奪い合う就職競争の激化が原因といわれている」(先の現地マスコミ関係者)

 受験戦争による高学歴化が加速し、逆に学歴の価値が下がり、出身大学に見合った就職口にありつけない若者が増えている。出口のない閉塞感に若者の不満は募るばかりで、朴政権を脅かす危険な要因になりつつある。

 ■高月靖(たかつき・やすし) ノンフィクションライター。1965年生まれ。兵庫県出身。多摩美術大学グラフィック・デザイン科卒業。韓国のメディア事情などを中心に精力的な取材活動を行っている。『キム・イル 大木金太郎伝説』『独島中毒』『徹底比較 日本VS.韓国』『韓国の「変」』など著書多数。

 

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