ソロス氏の人民元巡る攻防 ポンド危機時と状況が酷似 (3/3ページ)

2016.02.26

 今回の件でいえば、世界中の投資家が中国経済に疑問を抱き、将来の投資対象として不安を感じているであろうタイミングでソロス氏は動いた。

 「ソロス氏は『成功のカギは市場が自らの勢いで混乱を始める時点を見抜くことだ』と語っています。トレンドの転換点を見抜くことにかけては天才といえるでしょう」(前出・佐藤氏)

 そして今の中国の為替市場は、ソロス氏がイングランド銀行に戦いを仕掛けた時の状況と酷似しているのだ。前出・安達氏の話。

 「中国は経済大国といわれる国々のなかで、いまだに実質的な固定相場制をとっている唯一の存在です。しかしIMF(国際通貨基金)のSDR(※注)に加わった人民元はもはや国際通貨だと認識されている。にもかかわらず介入を続けて人民元を固定相場にしたままでは『国際通貨たりえない』と、世界中から非難を浴びることになる。中国政府の市場介入政策とマーケットの間に歪みが生じ始めているのです」

 【※注/特別引出権のこと。世界共通の通貨単位で、その価値は4つの通貨(ドル、ユーロ、ポンド、円)の価値によって決まっており、2015年11月に元を加えた5つで構成することが決定した】

 国内の景気が減速していても、固定相場制を維持せざるをえない中央銀行−この構図は「ソロスvs.イングランド銀行」の時とまったく同じなのだ。

 ※週刊ポスト2016年3月4日号

NEWSポストセブン

 

産経デジタルサービス

IGN JAPAN

世界最大級のビデオゲームメディア「IGN」の日本版がついに登場!もっとゲームを楽しめる情報をお届けします。

産経オンライン英会話

90%以上の受講生が継続。ISO認証取得で安心品質のマンツーマン英会話が毎日受講できて月5980円!《体験2回無料》

サイクリスト

ツール・ド・フランスから自転車通勤、ロードバイク試乗記まで、サイクリングのあらゆる楽しみを届けます。

ソナエ

「ソナエ 安心のお墓探し」では、厳選されたお墓情報を紹介! 相続、葬儀、介護などのニュースもお届けします。