韓国が「日本に次いで世界で2番目」と大宣伝し、今月3日から運行を始めたリニアモーターカーで、またもやトラブルが発生した。電力供給ケーブルが燃えて、運行が一時中断したのだ。鉄道火災は大惨事につながりかねないため、日本では最高レベルの「不燃性」「難燃性」が基本となっている。韓国リニアの安全性に大きな疑問符が付きそうだ。
《仁川(インチョン)空港リニア、開通20日で火災事故》
朝鮮日報(日本語版、24日)は、こんな衝撃的なタイトルを付けた。同紙によると、23日午後2時40分ごろ、リニア終着駅の龍遊(ユンユ)駅から車両基地方面に400メートルの地点で、電力供給用のケーブルが燃え上がった。通報を受けて消防隊が駆け付け、約10分後に火を消し止めたという。
火災が発生した場所は乗客を乗せる区間ではなく、けが人はいなかったが、線路への電力供給がストップした。走行中のリニアが立ち往生し、約20人の乗客が非常用通路を歩く羽目となった。
韓国リニアは無人運転の磁気浮上式で、韓国が「アジアのハブ空港」と位置付けている仁川国際空港駅から龍遊駅まで6・1キロ(6駅)を約15分で走行する。最高時速は80キロと低速だが、4149億ウォン(約376億円)を投入して独自開発したのが自慢だった。