【私は見た!中国人ビジネスマン実態】上海ディズニーランド開業 マナーには根深い文化の壁

2016.06.27

 今回は時事的な話題を取り上げたいと思います。上海ディズニーランドです。去る6月16日にオープンを向かえた上海ディズニーランドは、その開園当日からいろいろと話題に上っています。特に注目を集めたのが来園客のマナー。落書き、ゴミのポイ捨て、食べ物の持ち込み、行列の割込み、よじ登り、立ち入り禁止の芝生などへの入り込み、果ては子供の排泄問題など、取り上げれば枚挙にいとまがありません。

 このように日本で大きく報道された「マナー違反」ですが、しかしこんな、日本人的には顔をしかめたくなる様な場面は、中国ではごくごく当たり前にように目にする事が出来る日常茶飯事です。「マナー違反」なんていう意識はご本人たちには全くありません。

 という事は、中国上海という土地柄にあるテーマパークなんですから、言われているようなマナーを規制するのは、そもそも「無理」と言わざるを得ないでしょう。実例を挙げると、「中国人の割込み」はよく指摘されるマナー違反ですが、行列を作る習慣がないので仕方ありません。

 私も上海の地下鉄に乗る際など、「降りる人が先」なんて言う日本のルールはきっぱり忘れて我先に乗り込みます。ボヤボヤしていると後ろの人にどんどん追い抜かれてしまうのです。郷にいては郷に従えです。

 また、ゴミのポイ捨てについてですが、ある時上海市内の飲食店街を歩いていたとき、突然店の奥から歩道上にある公衆ゴミ箱をめがけて、ペットボトルが私の頭をかすめて飛んできたことがあります。その時はかなり驚きましたが、彼らの考え方を知れば頷けます。店内をキレイにするのは自分達の仕事ですが、路上をキレイにするのは別の人の仕事、という認識です。路上などにゴミをポイ捨てする事には何ら抵抗がないのです。

 確かに、これまでディズニーランドというものが築いてきたイメージとマナーについては敬意を払うべきだと思いますし、その「ルールに則ってディズニーランドを楽しむべきだ」という意見は正しいものです。ただしこれは西洋文化の中での常識であるため、中華文化の中にディズニーランド的マナーを浸透させることは一朝一夕ではいかない、根深い文化の壁があると言えるでしょう。

■鈴木信八郎(すずき・しんはちろう) 昭和44年10月15日生まれ。慶応義塾大学文学部卒。平成5年4月にジャパン石油開発株式会社入社。平成24年11月にレネソーラ・ジャパン株式会社設立、同社副社長に就任。平成25年11月同社代表取締役に就任。平成27年10月にハンセン・ジャパン株式会社(http://hansenjapan.com/)設立、代表取締役社長に就任。TOEIC900点以上でレベルA。趣味は洋楽鑑賞と食べ歩き、温泉めぐり。

 

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