【恐怖の原発大陸中国】中国の危うき原発事情 厳しい言論統制で事故のほとんどは隠蔽 (2/2ページ)

2016.06.28

 2010年6月、香港メディアが大亜湾原発で、放射性ヨードと放射性ガスの漏えい事故が発生していたと報じた。これを受け、同原発から電力の供給を受けている香港の中華電力(CLP)は、「燃料棒から微量の放射性物質が漏れたが、外部への影響はない」とする声明文を発表。報道内容の一部を認めた。ところが大亜湾原発側は翌日、「漏洩事故は発生していない」と発表。矛盾する2つの声明に、中国の原発への不安と不信感が決定的となったのだった。

 同原発はその直後の10月にも作業員が2ミリシーベルトの放射線にさらされる事故を起こしたが、公表されたのは3週間後のことだった。嶺澳原発でも12年1月、3号機が古いデータのまま稼働されていることが判明。原発側は「すぐにデータの更新を行い放射性物質漏れは起きていない」と説明したが、重大事故に繋がる危険性もあったとみられる。

 今年に入っても両原発で、エビの侵入のために冷却用の給水ポンプが詰まるという不具合のほか、“レベル0”とはいえ複数のヒヤリ・ハットが発生しているのだ。

 両原発で、相次いで事故が報告される理由について、広東省地方紙の記者はこう話す。

 「両原発には、香港の電力会社が関わっていることや、香港のメディアや市民団体が目を光らせているために、事故が発生したときは公表せざるをえないから。それ以外の中国の原発は、事故が起きても隠匿されているだけ」

 中国原発の本当の恐怖は、まったくもって計り知れない。

 ■奥窪優木(おくくぼ・ゆうき) 1980年、愛媛県生まれ。上智大経済学部卒。2004年に渡米、出版社・新聞社勤務を経てフリーに。07年から中国・広州で取材活動を開始。08年に帰国し、中国の社会問題を週刊誌などで執筆中。著書に『中国「猛毒食品」に殺される』(扶桑社)、『中華バカ事件簿』(同)。『激ヤバ国家 中国の正体!』(宝島社)など。

 

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